鯨と窓のうた

海の前で踊るあなたを見る

銅色のような曇り空の下

遥か彼方でジャンプする鯨の瞳は

この窓を見ている

忘れたはずの瞳が

この窓を見ている



毎日が一巡り

四季も一巡り

それならこのいのちも

宇宙から一巡りするのかな



あなたが手繰り寄せるように

波は寄せて砂を濡らし

明日もまた生まれる

窓からまた見つめる

わたしをあなたは見る

手繰り寄せるように

笑顔のように

鯨と窓

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